長編小説
□最愛〜真実〜
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明日菜とネギは当時の仲間を集め、刹那の情報を募ると共に木乃香救出の手立てを考えていた。
「おそらくここです」
「ほんと夕映?」
夕映は地図を指差した。明日菜とのどかはそれを見る。
場所はギリギリ京都府内。
「このかの家に近すぎず、遠すぎずって感じ」
さすがは刹那さん、と付け足して明日菜はイスにもたれる。
「どうしますかアスナさん」
「会ってくるわ」
「ですね。まずは彼女の意志を確認しないとです」
「こんなの絶対刹那さんらしくないもん」
「で、でも…本当に結婚してたら‥」
「わかんない。けど、なーんか信じたくないのよね」
「何をです?」
「刹那さんにはこのか。このかには刹那さん。ってのが私の中の当たり前だから、それを崩したくないんだと思う」
「…そうですね。あの二人は一緒ではないと」
「うん。私行ってくるから作戦はネギたちと一緒に考えといて」
「はい」
「じゃ お願いね!」
二人一緒が普通。
明日菜はその当たり前が崩される事が嫌だった。
*