ゆず町行
□小さな春見つけた☆厚治
2ページ/2ページ
「お前本当可愛いーな」
子供をあやすように私の髪をくしゃっと撫でる
『今子供だと思ったでしょ?(-_-)』
ハハッと大口を開けて笑うあなた。
「すまんすまん」
そう言うと私を置いて1人歩き出す
『ちょっと待ってよ〜!』
やけに広く見える厚ちゃんの背中を追いかける
追いつくと厚ちゃんは手を握ってくれて
優しいキスをくれた。
「子供にキスなんてしませんから(笑)」
『ばか//』
ぎゅうっと繋いだ手が春のおかげで
もっと暖かく感じた。
ある穏やかな日の午後。
(完)