オールジャンル花言葉夢
□つれない朝顔
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好きです。
好きです。
好きです。
心の中だけで繰り返される言葉。
私のこの胸の中で響くリフレインに貴方は気がつくでしょうか。
ずっとずっと、見てきたの。
でも、
なかなか、手が届かない。
これはそんな、
難しくて単純な恋の話。
「つれない朝顔」
子どもの頃から、早起きは苦手だった。
そんなあたしが、もう何年も、この季節に朝顔を見かけるようになった。
孝介を好きになる前は、ただ開ききってしぼんだ姿しか見たことがなかったその花も、
今ではもう顔なじみ。
「孝介ーーーーーーーーーーー!」
「孝介ーーーーー☆☆」
「孝介〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
朝早い野球部の練習に、かかさずバックネット裏から孝介に声援を送る。
ちぇ、今日はチラっともこっち見てくんない。
でも、ボールを追って、打って、走って。
試合でも、練習でも孝介から目が離せない。
そうやって、応援すること
「ストーカー歴、3年かあ・・・・」
「ストーカーじゃないもん!!!孝介マニアだもん!!」