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□神様、ボクは幸せになってもいいのでしょうか?
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伸ばしたこの手が無駄だと知っていても。

それでも伸ばさずにはいられなかったんだ。



この手が穢れていると分かっていても。
それでも、構わないと思ったんだ。


声も立てずに、涙を流すキミを。
抱き締めずにはいられなかったんだ。


伸ばしたこの手が無駄だと知っていても。
伸ばさずにはいられなくて。

キミが流した涙が無意味だと知っていても。
それでも、ボクは手を伸ばした。


その涙が、ボクじゃない別の人のためだと知っていても。
ボクにキミを抱き締める資格なんかないと知っていても。

この血に穢れたボクが。
キミの傍にいることなど許されはしないと知っていても。
ボクは手を伸ばさずにはいられなかったんだ。


キミが想う人の代わりでも構わなかったんだ。





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