a sentence DOLLS

□唯愛 (瑞城Ver.)
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「けど?」

「けど・・・」

「今日の夜は特に予定ありません、何時位に来れますか?」

「っえ?」

「それとも、俺がそっち行った方がいいですか?」

「あっ、僕が行くよ、・・・11時位に行ってもいい?」

「俺が式部さんからのお誘いを断った事なんてありました?」

「・・・無い、あ、でも僕、お誘いの言葉なんて言ってないけど・・・」

「同じようなもんでしょ、無自覚だとは言わせませんよ?」

「アハっ、バレてる?・・・ずるくてごめんね?」

「別に、そこがあなたの良いところですから」



どんなに他人を愛しても、結局自分が一番で
そんな自分を受け入れたく無いと、また誰かを愛して苦しんで・・・
結果、俺の辿り着く先は貴方で、貴方の辿り着く先は俺で


似たもの同士の安心感

それでもこの関係を正式なものにしないのは
意識の底にある同属嫌悪の表れなのか


例えば、俺が死んで貴方も死んで
輪廻に続く運命の中で
もう一度【偶然】が起こるのなら
底に蠢く感情なんて捨て去って





貴方を唯、愛したい




end
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