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□そりゃもう大さわぎ
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肌寒さで目が覚めるということほど嫌なものはない
辺りはもう真っ赤に染まっていた

遠くで部活動の騒ぎが聞こえる


「・・・やべェ」


本日何回目か分からないヤバイを声に出した

出川か俺は


急ぎ足で階段を降りて教室へ向かう
手提げを掴んで昇降口を出ると幼馴染みと鉢合わせた


「高杉、今帰りか?」

「ああ、ヅラは」

「リーダーと定春の世話をしていた」

「・・・ヅラ 2Zの・・・河上って、知ってるか」




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