文章
□一寸前なら憶えちゃいるが
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「総悟・・・お前だって二個食ってただろーが」
「いいんでさァ 俺育ち盛りなんで」
「俺だって育ち盛りだってーの」
言い争う二人はいつもより親しく見えた
「何だかんだで仲良いのなお前ら」
「ぅ、どこがッ」
「そうでさァ 仲良しなんでさァ」
「総悟ッ!」
「ハハッ 痴話喧嘩」
「「!!・・・・・・」」
ブリックパックを吸っていた沖田とカニパンをかじっていた土方の手が止まった
「ん?」
「ずいぶんとご機嫌ですねィ」
「高杉、何かあったのか?」
「別にねェけど」
「今日は雪ですねィ」「今日は雪だな」
「ハモるな なんだ雪って 降らねェよ」
「あの高杉が・・・」
「ツッコミを・・・」
哀れむような目で見られて文句でも言おうと思った途端
「オラ、席着けー」
気だるい天パがヅカヅカ入って来たものだから俺は一時間目から居眠りを決め込んだのだった
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