文章
□一寸前なら憶えちゃいるが
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眩しさを感じて目を開けると窓ガラスから太陽が顔を出している
机に突っ伏したそのままで黒板の方を見ると数学式がのた打っていた
「もう四時間目か、寝過ぎた」
自分にだけ聞こえるように言って昼からは真面目に授業を受けようと思った
チャイムが鳴って坂本が頭をかきながら出ていく
購買へ行くために財布を確認してヤバイと呟いてしまった
五円玉が一枚 一円玉が五枚
嘘だろ、昨日の俺
小銭は・・・・・・レシートで包んでポケットの・・・。
頭を抱えて項垂れた、もちろん心の中で
予定変更 やっぱり昼から屋上でサボりにする
情けない気持ちで階段を登った
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