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□そりゃもう大さわぎ
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話し込んで気付いたときには薄暗かった外が静寂の闇に包まれていた
テキトーに夕食を済まして夜を歩く
ぼんやりと佇むあのコンビニへ早足で近付いたとき入り口に見覚えのある男がいた
「河上・・・」
「良かった、また会えたらって思ってたんです」
そう言った河上は全然良かったなんて顔をしていなかった
「はい、これ」
差し出されたコーヒーは少し温かった
「いつから」
「さっきです」
「嘘つけ」
そんなことはないはずだ
「・・・ねぇ先輩」
「いいぞ 行っても」
言い終わる前に言い返したらびっくりされた
感情の映る顔を見たのは初めてで俺もびっくりしてしまった
人なんだな 当たり前だけど
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