文章
□そりゃもう大さわぎ
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「では遠慮なく喋らせてもらうでござる」
「ああ」
スト、
腑に落ちる
渦巻いていた違和感が消えた
「なんで隠してた?」
「このご時世に、変だろう」
ヤツは自嘲気味に笑った
「そう?俺は好きだけど」
「え?」
「変か?」
「いや、ただ珍しい 初めて言われたでござる」
フフ、
はにかんだコイツにまた驚かされる
こんな顔をするのか、と
それから他愛もない話をたくさんした
缶コーヒーを飲みながら
「オーケン好きだな、ブレブレとかルンバとか」
「拙者も好きでござるよ ルンバは曲の終わりからフェードアウトするところが特に」
「わかる、わかる いいよな 俺そこ大好きだわ」
「糸色望は面白いでござる」
「独特だよな 面白い」
話してみて思う
俺たち中々気が合うらしい
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