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□ジルバがとってもうまくってよお
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ポカポカ陽気の屋上でワイシャツにカーディガンを羽織った俺達
休み時間特有の騒がしさが聞こえてくる
「学ラン暑いな、今日は」
「そうでござるなぁ・・・」
「眠くなる」
ふわんむ、
欠伸を噛み締めると万斉も同じ様に伸びた
「移ったでござるな」
「欠伸は移らないってテレビで言ってたぜ」
「何事もマスメディアの言うことを鵜呑みにしていてはダメでござるよ」
人差し指を立ててメッ、なんてやるもんだから思わず吹き出してしまった
「やめろってお前、そういうの」
クツクツと笑ってしまう
デカイ図体してるくせに子供みたいな身振り手振りをする彼は何だか可笑しくってたまらない
もちろんイイ意味で
「ぁ、次出とかないとヤバいでござるな」
「何?」
「国語」
「銀八か」
「そう、今日小テスト」
「あぁ・・・、じゃ俺も行くかな」
置いてあった学ランを手にとって貯水槽から降りる
六時間目くらいは出ておかないと、な
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