文章
□ジルバがとってもうまくってよお
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「じゃ、また」
「うむ」
廊下で別れて教室に向かいながら学ランを着直す
「あ・・・れ?」
全体的に丈が長い
「間違えた、ヤバイ」
戻ろうかと思った時チャイムが鳴ってしまった
一応ケータイで連絡を・・・・・・
「番号も、メルアドも、知らねぇや・・・」
いきなり関係が近くなり過ぎて交換するのを忘れていた、ということを忘れていた
一時間だし、いいや このままで しょうがない 多分バレないだろう
恨めしく来た道を睨み付ければ丈の短い学ランを着た万斉が浮かんでまた吹いてしまった
廊下で一人笑うなんて俺、かなり怪しいな
足を教室へ走らせる
困ってるかな、アイツ
想像したけど何故か浮かんでこなかった
もっと色々な顔をした彼が見たいなんて
どうしてこんな風に思うんだろう
独りごちる癖は中々抜けない
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