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□店をとび出していっちまった
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あの日から、恋かもしれないと思ったあの日から
俺は少し万斉と距離を置くようになった
変わらず屋上で会ってはいたけれど前ほどじゃなくなった
アイツもバカじゃないから何かと察してくれたんだと思う
抑えたいのに一度自覚してしまった感情は溢れていくばかりで
ダメだ・・・、こんな気持ちで万斉と会ったら・・・、無理だ・・・、
ふとした時の表情の変化とか然り気無い仕草とか、そういうの見ていたら思わず口走ってしまいそうで
俺のせいなのに、アイツは何にも悪くないのに
でも気持ち悪がられたら 嫌われたりしたら そっちのが堪えられない
そういうことばっかグルグル考えて 雨音はそれを加速させる
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