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□アンタあの子の何なのさ
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つい長引いてしまった立ち話を振り切るように階段を駆け上がる
屋上のドアを押し開けるといつものヘッドホンにサングラス
軽快な音を溢しながら何時なんどきも変わらぬ仏頂面
「遅かったでござるな」
「あぁ、辰・・・ 坂本とちょっと話してて」
そういうと何故か彼の眉間にシワが寄った、ような気がした
そんなアイツが唐突に今日は夜晴れそうだから一緒に何処か行こう、なんていうから
呆気にとられて見つめれば迎えに行くから、とやっぱり何時もの仏頂面で返された
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