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□初心なネンネじゃあるまいし
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そんなあからさまに嬉しそうな顔、するんじゃねぇよ・・・照れるだろうが


「だいたい嫌いな野郎に好き勝手ヤラせるわけないだろうが」

「そんなこと言われたって不安でござる」

「しょうがないヤツ・・・」

「晋助、口付けて」

「は?」

「頼む」


てめえ狙ってやってんのか
その眼は卑怯だろ いつも色のついた壁で覆って見せないくせに
こういうときだけ そんな


「万斉」


初めてだ 考えてみれば自分からキスしたことなんかなかった


「ん、ふっ・・・ぅ、ぁ・・・、は・・・っ」

「ヤバいな・・・可愛すぎる」

「っ、眼・・・触ん、な・・・ぁ」

「どうして?」

「穢ぃ、から・・・っ」

「そんなことないでござる
晋助は綺麗・・・」


眼帯に手のひらあてて儀式みたいにフレンチキス
触れられて心地好い
するりと頬を撫でられて顔が赤くなったのが自分でもわかった


そうだ コイツなかなかのロマンチストだった




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