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□初心なネンネじゃあるまいし
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「ちょっと、苦しいっ・・・」

「やだ」

「駄々っ子」

「拙者の」

「・・・俺の」


抱き締め返せばもっともっとと収拾がつかなくなって


「あー・・・
夜歩かせたくないでござる」

「女じゃあるまいし・・・」


娘持ちの父親かまったく


「・・・晋助」

「ん?」


パッと左手を掴まれて目の高さまで持ってこられる


「万斉?」


薬指の付け根にそっと唇で触れてニッコリ微笑む彼は自分より年下の筈なのにとてもそうは見えなくて


「や・・・ッ」


舌を這わせながら俺を見つめる


「晋助の家、行きたいなぁ・・・」

「別にいい、けど」

「けど、何?」

「・・・部屋に入れたら帰したくなくなる、かも」

「・・・・・・・・・晋助、それ意味わかって言ってるんでござるか」

「そうだけど」




だって先手必勝だろ?
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