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□だけど 僕らは
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賑やかな声の響く年に一度の大行事
人だかりをすり抜けながら宣伝のビラを配る
(あと1枚)
ふと視線を上げると
隅のほうで手持ちぶさたに凭れかかる彼と目があった
(あ・・・)
こちらにひらひらと手を振ってくれた その口許が
少し 笑っているように見えるのは
自分の思い上がりだろうか 勘違いだろうか
恥ずかしいような嬉しいような不思議な気持ちを感じながら軽く振り返してかけよった
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