文章2

□愛し君は白の恋人
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昨日は松陽先生が開くそろばん塾のクリスマス会だった

銀八やヅラ、辰馬も集まって子供たちの世話を焼いた

サラダを作ってケーキを切り分けジュースを注ぐ

簡単なプレゼントを人数分用意してメッセージカードを添える

準備をしながらまるで自分たちがサンタクロースにでもなったような気がした

それはくすぐったいような気分と嘲笑いたいような気分とが混ざる感じだった


それはただ漫然とした虚無感
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