小説

□記憶の追憶
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「イージス、着陸を許可する」
「了解」

着陸許可を得た後、機体を着陸コースへのせる。
速度を落とし、機首を多少上げ着陸。
そのまま機体を操作し格納庫へ向かい、機体を止めエンジンを切る。

「お疲れ様です、ハヤテ少尉」

キャノピーを上げ、タラップを降りると直ぐに声が飛んできた。

スティーブ・バートン伍長、自分の機体担当の整備士の1人だ。

「ああ、そっちもお疲れ」
「今日の機体の調子どうでした?少しいじってみたんですけど」
「んー、確かに反応はよくなったけど、ちょっとピーキーな感じもするなぁ」
「そうですか。わかりました、調整しておきます」

スティーブは色々と機体をいじってくれるのだが、それが中々の評判でベテランの整備士からの信頼も厚い。

「ところで今日の戦績はどうでした?」
「ん?今日は、俺が1機撃墜、アサノが1機被弾させて、隊長とリックが戦果なし」
「へー、リック少尉は別としてデュラン大尉が戦果なしとは珍しいですね」
「まぁ、今日の相手は中々の腕前だったからなぁ、仕方ないんじゃないか?」

と言い終わるや否や

「だぁ〜れが『別として』だって〜?」
「アダダダダダ、ちょっ、リック少尉痛いですって!!」
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