小説

□黒き魔犬の牙
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タリス・シンク基地
6/2 AM 6:05

その朝、自分の意識を眠りから呼び覚ましたのはいつもセットしている目覚まし時計ではなく基地の警報のサイレンだった。

「空襲警報!?なんでっ!?」
訳が分からず混乱している頭を振って廊下に出る。

周りを見ると同じように何が起きたのか分からない表情をしたパイロットや基地の面子が顔を出していた。
そこにスピーカーから数秒の雑音が流れた後放送が入った。

「シンク基地全職員に告ぐ。搭乗員はパイロットスーツを着用の上ブリーフィングルームに集合。
整備員はトリス軍の出撃可能な機体の全チェック、緊急発進可能な状態を維持せよ!
他の職員は自分の持ち場に待機。これは演習などでは無い!繰り返す!これは演習などでは無い!!」
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