小説
□記憶の追憶
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いつの間にか忍び寄っていたリックがスティーブにコブラツイストを決めていた。
「ちくしょー、なんでいつもオレッチばっかり下に見られるんだ?」
「イダダダダダダ、ギッ、ギブ!!ギブですって!!」
リックは愚痴をこぼしながらやっているが、スティーブは涙目になって叫んでいる。
可哀想だからそろそろ止めておくか。
「おいリック、そろそろ勘弁してやれよ。やつあたりはよくないぞ」
「ウルヘー、こうゆう奴は1回シメとかないとわからないんだ、止めてくれるな!!」
「ってゆうか、隊長に呼ばれてたんじゃないか?」
「あ・・・・・」
リックの表情が固まりしばらくして…
「ヤッベー、急がないと!!」
弾かれたように走りだした。
隊長の逆鱗に触れなきゃいいのだが…
「イテテ、それじゃあ機体の整備今日中にやっておきますんで、ハヤテ少尉は休んじゃって下さい」
やっと開放されたスティーブが言ってきた。
「ああ、そうさせてもらうよ」
「お疲れ様でした」
「そっちもあんまり無理するなよ」
はい、という返事を背中に受けつつロッカールームへ向かう。
パイロットスーツから着替え、食堂で夕食をとり部屋へ戻る。
シャワーを浴び、途中販売機で買ったジンジャーエールを飲みながら机にむかう。