novel

□製作中
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「…………重い。」



「…………は?」




切っ掛けは、たった一言。




+++重+++








時刻は丑三つ時。

まだ空は暗く重く。
空気ばかりが痛く冷たい。



「…い゙っ………ぅ」



寝返りを打とうとしたが、身体にのし掛かる重石に遮られる。
熱く熱を孕んだ重石は、元就の身体を掻き抱いていた。



と言うのも。
つい先刻まで情を交わしていたのだが、余りの激しさに口惜しくも元就が意識を飛ばしてしまったのだ。

そうなれば、この重石…
西海の鬼、長曾我部の思うが侭で。
こうして元就は元親の身体の上に寝そべる形で掻き抱かれているわけだ。





「…よく寝ていられるな…。
我が細身とて、おなごよりは重かろうに。」




息苦しくは無いのだろうか、と顔を覗けば、
眉間にシワを寄せ、いかにも苦しそうに寝息を立てる馬鹿がそこに居た。



 
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