longstory:BARARA

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-----後悔とは、取り返しが着かないから
“後悔”というのだろう。------




+++Remember me 5+++







今でも。

目を閉じれば思い出す。

元親が見せた。

逞しい。

勇ましい背中。




大きくて。暖かくて。

自分は、この背中が好きだったのを。

今でも覚えている。



幾筋かの爪痕は自分が付けた印。



それが、好きで。

その大きい背中に何度憧れたか。






---------でも。

いつの間にか。



小さく、なってしまった。




いつでも。

自分など、覆い被さったら、見えなくなってしまうほど大きくて。



なのに。

どうして?









自分たちが、一体何をしたというのか。






-----ただ。


ただ、二人で居たかっただけだ。

それすらも許されないのか。

そんなことも。

自分たちには、与えられないのか。



---------この他には、何もいらないと言うのに。










 
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