ダーク・モア・ダーク

□ラスト
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ここはどこだろう。
ふと考えてみる。数秒もかかることなく、ここが自分の部屋だと分かる。
目だけをキョロキョロと動かし、何一つ変わらない現実にちょっとだけうんざりする。
ああ、なんてだるさなのだろう。
あまりの気だるさに指ひとつ動かしたくない。
このまま、土に還ってしまえばいいのにと思うが、自分の床がフローリングだということに気づき、それはないなと心の中で首を振る。
そうしていると、横に置いてあった携帯がけたたましく鳴り始めた。
 

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