風の悪魔と腐女神

□日本のどこか分からないところで助けを叫ぶ
1ページ/2ページ

森の中を一人の忍が、少女をだき抱え木々の隙間を、進んでいく。
時おり、おきかける少女に術をかけながら進んでいく。

眠らせる度なんとも言えない快感を忍は味わっていた。
やっと見つけた愛しい人。夢にまで見ていた少女に自分はいま触れているのだ。


あの頃は、何度も凶器的な欲にかられた。

接吻したい
噛みつきたい

触れていたい
引っ掻いてみたい

撫でてみたい
切り刻んでしまいたい


一見甘く見える考えそのものは、全てが凶器で。



彼女の夢見ているのは、どうか自分であるようにと願った。

【だだいま、そしてお帰り愛しい人】
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ