風の悪魔と腐女神

□トリップした場所が安全だと思わないほうが良い
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「「「「「起立!!」」」」」
「「「「「礼」」」」」」
「「「「「「さよなら」」」」」」

教師のHRを終える挨拶と予鈴と共に、中2の男子の昼休みのように騒がしくなる女子高の放課後。ここはN高校の一年の教室、何処にでもある下校風景。
そこに肩くらいにつくほどのショートカットに、黒髪黒目に眼鏡をかけた女子が一人叫ぶ。

『あぁーcome on 萌え、Life』

まだ教室に残っている生徒達が「またか…」といって去っていく。私呆れられるってどんだけその言葉をいった!?
金髪の美女が笑いながら白に近寄る。

「あはははー白あんた今度どこで頭ぶつけた??」

そう聞いてくるのは仲のいい友人A。村人Aみたいな。
(こいつと幼馴染だなんて認めたくない、認めてたまるか。ちくしょう!黙ってれば可愛い!!)

『けっ、この芸術品が!!荒川アンダーザブリッジ』
「は?ありがとう?よりも、おまっ、荒川って普通に言えよ回りくどいは」

教室の窓側がここが白の席だ。
そして目の前にいる友は、そんな白の言葉に冷たい視線を送ってくれ……すんません、もうあんなこと言わないんで、そんな目で見ないで!
泣き泣きの思いが伝わったのか白から目を離し

「しかっしあの『ザビエル並じゃねぇ??あの禿かた』
『マジでか!?つか禿かた、はっんぱっんねぇ』なザビエルはさ、社会の時間がお念仏を唱えるような喋り方しやがって、おかけでぐっすりと寝れちゃったぁじゃねぇか!!」
『いやそれ褒めてんの?』
「褒めてる用に聞こえんのか?うん?」
『全く……ふふふ』
「きめぇ〜」
『ひでぇ〜』
「あれか、BASARA?」
『えぇそうですとも』

ハートを飛ばしまくり答えながら、先に教室を出ていく白に、ドン引きしながら教室をでる。
白は極度のゲーム好きだ。今は戦国BASARA〜英雄外伝〜にはまっている

「確か風魔だっけ??」
『そう!!』
「あの忍びの何がいいの?かっこいいキャラ沢山いんじゃん。筋肉か?筋肉なのか?ティクビなのか?」
『さりげに、元親ぶちこむのやめようぜ』

確かにかっこいいキャラは沢山いるが、その中でも白は風魔小太郎が好きなのだ。

「だってさぁ!!あぁいうシャイボーイは、絶対受け「はいはい、あんたの腐女子トーク何ぞ聞きたかないわ!!」

涙目になりながら止めて気たのはきっと、前に三時間、じっくりとコタ受けのよさについて話したからだろう…。
つい興奮して鼻血を垂らしたのは悪いと思うけど。

「んじゃぁね」

言われて気付けば別れ道だった。

「うん、じゃぁね!!」

「「バイバイ」」
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