風の悪魔と腐女神
□さようなら小太こんにちわオカン
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悲痛に叫ぶ小太郎。
そんな小太を見た白は…。
『小太の涙萌え』
「??何でもいいから!!消えるなよ」
『ごめん小太』
「嫌だ!!行くなよ!!」
謝ることしか出来なかった…忍びである己をも忘れ泣く小太が、伸ばした手は空を切った。
触れられぬ手、泣いている小太を抱きしめられずにいる白は心が痛んだ。
あぁ―
―最後くらい
―笑って別れよう―
『小太…きっとまた会えるよ』
「そ…そんな根拠も『ないけど会える…だからさ探してよ』…え??」
―約束―
そう言い二人で交わした約束。
薄くなる体…白は最後に…小太郎の弟子達に向かって。
『みんなさっきの曲と、新しく教えた曲は覚えて予習おくように!!』
「最後にそれ言う!?」
「…ちゃん、起きて」
『う〜ん後一日』
「聞いた事ないよ、後一日って完璧寝過ごす所じゃなくなるよ?」
うん?
この子安ボイスは!!
『おぉぉぉかぁぁぁさぁぁぁん!』
「何でぇぇぇ!!」
『飯々塚 白今帰還しました〜!!ヒャッホォイ!!』
「聞いて!!人の話を聞いて!!」
佐助+高杉=子安の方程式を頭に浮かべながら、白は…
『佐助〜』
「白ちゃんどう『おやすみ』………」
「うわぁぁぁん誰か俺様の愚痴を聞いて!!(泣)」
その日城中に佐助の哀れな悲鳴が響いた。