風の悪魔と腐女神

□こんな再会ありですか?
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結局、まだ私の思考は餓鬼くさいのだ。

『私は、あんたの事を理解できる方法を知りたい』

松永は面をくらったような顔をして、白を凝視した後、狂ったように笑いだした。

「ククク、ハハハハ、いやぁ全くもって偽善者も良いところだ」
『バレちゃいました?』
「おや認めるのかね?」
『人間誰だって自分(命)がかわいいですもん、当たり前じゃないですか?』
「卿は私を褒めることで、私に気に入られようとしていたと」
『はい』
「いやはや、本当に卿は面白い」

なんだこの人、さっきから失礼にもほどがある。

『何で私を連れてきたんですか?』
「何、私が卿を連れてきたわけではない」
『??は??』
「欲望のままに奪えばいい………と私は助言しただけのこと」

なんか話が噛み合わない、どうしよう、今この人に意見したらきっと私は明日の朝日を拝めない気がする。
「ククク、では、私はこれで失礼とするよ」
『はぁ………』

全くもって困った。
だいたいここはどこだ?
誰が助けに来てくれんだ?
殺風景な、広い客間。


『あぁ〜つまんなぃ………』
「………」
『んぎゃぁぁ!!』

後ろから抱き締められた、『俺の背後にたっていいのは、敵だけだ』って、一度はゴ●ゴ13のセリフをいってみたい気持ちにさせる、じゃなくて!!
なんか頭にごつごつあたって!!

『いったぁいんだけど!地味にいったぁいんですけど!!』

どういう事!!と噛みつこうと、あ、いや言葉でだよ?首だけを後ろに向けたら………

『小太郎!?』

まさかの、私の萌え源の登場。
え?確かに松永に雇われてたことは知ってるけど、さすがに、びっくりする。

私はこの続きがどうなるのかが、凄くこの先不安になったのだった。


続く


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