風の悪魔と腐女神

□本当の貴方は
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でも、脱がそうとする前くらい、心を読むべきだった。

「(あぁ………他の男をみるなよ、俺を見てろよ。
こんな顔させられんのも、出来んのも俺だけなんだぞ?
艶のある声をあげて、目が潤んで、暑い吐息を吐いて、なんてヤらしい女なんだ。
その瞳に俺だけを映せばいいんだ。
監禁して調教すれば俺だけを見てくれるか?
あんたはきっと嫌がるんだろうな。
あぁ、でもそれもいいのかもしれない。
誰の目にも触れさせず、俺だけを欲っして、痛みと快楽をうえつけて、俺がいないと生きていけない体にすれば。
そうすれば、そうすれば、あんたは。
我慢できない、犯っちまおう。
人目にさらして、俺のだとしらしめればいいんだ。
羞恥心に晒された時の顔はまた格別なんだろうな)」

なんて、小太郎が考えていたなんて夢にも思わないから、最初はふざけて服脱がすのをやってんのかと思ったけど、気付いたときには両手がロープでがっちり縛られてた。

『小太郎?』
「(あぁ、その目だ、女の困った顔は確かイク時のだったか?
考えただけで………)」
『小太郎!?』

初めて今の状況のヤバさに気付いた。
小太郎は本気で自分を犯そうとしている。
怖い。

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い


自然と泣いてた、泣き叫んでた。
『やめて!!』って、『嫌だっ!!』って。
でも小太郎は、私の意思関係なく、服を破いて、まず胸を晒された。
今まで出したことのない声でその時叫んだ。

『助けてぇ!!』
「白ちゃん!!」


よりによって、猿飛がきた。
今の私の姿に、小太郎の姿に、心底驚いているようだった。
けど、次には凄い殺気で、小太郎を。
そこからは、覚えてない。
二人の凄まじい殺気にあてられて、気絶したのだ。


目が覚めたら、御館様から頂戴した部屋の布団に、寝ていた。
反省した小太郎の姿と介抱していてくれたのであろう、佐助が隣にいた。
それから、ただただひたすらに、土下座をして謝る小太郎に、いつも通りの彼に安堵するのだった。
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