風の悪魔と腐女神

□混ぜるな危険!!があるなら会わせるな危険もあるよね?
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あれやばくない?この状況?
今私の前には小太郎と幸村が向かい合って、武器を手にしている。ちなみにここは熱血武田道場、後御館様や佐助もいるのだが。

「ふぅぅぅまぁぁぁ殿!!某負けませぬぅぞ!!」
「(テメェーなんぞ瞬殺だ)」

何だろうかこれは、雄叫びをあげる幸村は、槍を天高く翳し、小太郎は武器に手を置いて待っている。

「幸村、伝説の忍びに打ち勝って見せよ!!
さすれば白もお前の正室になってくれようぞぉ!!」

御館様は幸村に向かって活をいれる。
うん?待てよ?
聞き捨てならない、『正室』?


『ちょぉ、え?御館さまぁぁぁ!?勝手に何いって』
「はぁい、成してみせましょうぞぉ、御館さまぁぁぁ!!」
「うむ、よく言った、幸村」

御館様、貴方無駄にノリのよすぎて困るんですが。

『なさないでくれ幸村、そして武器を戻せ小太郎!!

「(売られた喧嘩は、買う)」
『お前は、いつぞやのヤンキーだ!!』

何故こんな訳のわからない状態になったのかは、半刻前に遡る。


―半刻前―

御館様から与えられた部屋で、何もすることがなくゴロゴロしながら庭をみていた白。
ちなみに、他の夢小説の主人公は女中さんを手伝ってあげたり、仲良くなったりとかしてるけど、私には恐ろしくボランティア精神も、社交事例という"モノ"も、ない。
つまりは自分勝手で、快楽主義つぅーわけなんだが………。
だからって、快楽の快楽は桃色なことじゃないからね。

『ふぁ〜暇っぐべぇ!!』
「(暇なら交ぐわわないか?)」
『テメェー、何してくれてんだよ!!』

仰向けに寝ていた私の背中に乗ったのは、小太郎だ。
何気ケツを撫でる手に、マジで気付きたくなかった。

『昼間から盛ってんじゃねぇーよ』
「(嫌じゃないくせに)」
『ひぃ!!マジでやめろ!!』

閉じていた太股にわって手が入りそこを撫でられ、思わず悲鳴をあげる白。
仕方ない奴に助けてもらうしかない、勘にさわるが!!

『猿!!助けやがれ!!』
「命令形!?」

天井の木板がひとつ外れ、佐助が顔を除かせる。

『お前、居たんなら助けろよ!!』
「えぇ?何それ?人様に助けてもらうのに、それがモノを頼む態度?」

ニヤニヤしながらいう佐助。
あいつ、楽しんでやがるな!!

『テンメェ、んぁ!!///』
「やば起ちそ///」
『この変態!!』

何だこのゲームの忍びは、万年発情期なのか?
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