11/13の日記

18:03
財布の素材:その他
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更にお財布だけではなくベルトやバッグなどにも使われる、鳥類・爬虫類・その他の哺乳類なども調べてみました。
《ダチョウ皮》
※唯一の鳥類の皮革素材でとても希少なものです
■オーストリッチ「Ostrich」
鳥類の中でももっとも貴重視されていて、ワニ革に並ぶ高級素材です。羽を抜いた後が丸く突起しており、その表面の羽軸模様が特徴的で、強くて丈夫な革です。突起模様が出るのは背中の一部だけだという事からも希少な理由が分かります。使うほどになじみ艶も出てくる革です。
《ワニ革》
■クロコダイル「Crocodaile」、アリゲーター「Alligator」、カイマン「Caiman」
ウロコの模様が特徴的で、背中のホーンバック(デコボコ) が全体的に整っているのが「クロコダイル」や「アリゲーター」、背や腹に硬質な骨のあるのが「カイマン」です。どれも爬虫類の中では高級素材です。また、部位では「肚ワニ(はらわに) 」と言うワニの腹部も高級とされています。鱗の模様によって玉符(柔らかめ) と竹符(硬め) と言うのがあるようです。
《トカゲ革》
■リザード「Lizard」
トカゲ革には、リングトカゲ(丸斑模様)、アグラ、ベンガル、オーバル(縞斑模様)、テジュー、ジャクルシーなどがあり、こちらもウロコ模様が特徴で、ワニ革に次ぐ珍重素材です。インドやジャワ島が主産地で、ジャワのリザードは有名です。また、リングトカゲは最も高級な素材です。
《ヘビ革》
■スネーク「Snake」
斑紋やウロコ模様の美しいニシキヘビ(パイソン) が主流ですが、他にはコブラや水蛇、ウミヘビ等があり、どの種も丈夫な素材でウロコの紋様に変化があり、それぞれ価値があります。
《イノシシ革》
■チンギャーレ「Chinghale」
丈夫で摩擦に強い上、軽くて通気性も良いイノシシの革です。豚革同様、表面に小さな3つの毛穴があり独特の素材感を持っています。鞄、財布等に使われています。
《野豚革》
■ペッカリー「Peccary」
一般的な豚革とは別で、柔かい中南米諸国原産の野豚の革。 財布等に使われます。
《エイ革》
■スティングレー「Stingray」
ガルーシャ(Galushat) とも言います。なめしたアカエイの革の表面を削ったもので、中心にある斑点は一般的に「スターマーク」と呼ばれ、1匹に一つしかない貴重なものです。こちらも財布やバッグ、靴などに使われています。

他にもいろいろと革の種類はあるのですが、財布に使われるものをメインにさせていただきました。
お財布探しの時に、素材も気にして探してみてください。今までと違った発見が出来るかもしれませんね。



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18:02
財布の素材:哺乳類系
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引き続き、財布にも使われる哺乳類の革をご紹介します。
《豚革》
※雄豚(boar)、雌豚(sow)、仔豚(piglet)
※国内で唯一自給できる原皮です
■ピッグスキン「Pig Skin」
丈夫で摩擦に強く硬い革です。軽量で耐久性、通気性に優れていて、表面に3つずつの毛穴が開いているのが特徴です。
《山羊革》
※雄山羊(billy goat)、雌山羊(nanny goat)、仔山羊(Kid)
※靴の甲革やハンドバッグ、衣類に用いられます
■キッドスキン「Kid Skin」
仔山羊の革でキメ細かくきれいな高級素材です。
■ゴートスキン「Goat Skin」
成長した山羊の革。羊の革より硬く、丈夫できめが細かく感触がソフトな革です。毛穴がきれいで特徴があります。摩擦に強く型崩れしにくい素材です。
《羊革》
※雄羊(ram)、雌羊(ewe)、子羊(lamb)
※ヘアーシープ(強度に優れている)とウールシープ(軽くて柔軟)に大別されます
■ラムスキン「Lamb Skin」
子羊の革で柔らかく、毛穴が小さくてキメ細かい革です。毛革の原料としても良質素材です。
■シープスキン「Sheep Skin」
ラムスキン同様に毛穴が小さくキメ細かい革です。丈夫さでは山羊革に劣りますが、軽くて柔らかい素材で、防寒衣類に多く利用されている革です。
《馬革》
※雌馬(mare)、子馬(foal:オスcolt、メスfilly)、種馬(stallion)、競走馬(race horse)、荷馬(pack horse)、子供の乗馬用小型馬(pony)
※ランドセルに使われている主な素材ですが、現在はビニル製が主流です。財布などの革小物もあります
■ホース「Horse」
全体が薄くて柔らかい馬革です。強度が低いですが、革は広く取れるようです。
■コードバン「Cordvan」
鞭で打たれ硬くなった農耕馬のお尻の部分、または背の部分をタンニン鞣しで染色した革のことを言います。繊維が緻密で丈夫であり、褐色の光沢があります。硬い層で出来ていて牛の約3倍の密度を持っています。ただし、現在は農耕馬限定ではないようです。欠点は水による変色、変質等です。
《カンガルー革》
※スポーツシューズに用いられますが、野生のためキズがやや多いです
■カンガルースキン「Kangaroo」
革は比較的薄いですが、丈夫でキメが細かくしなやかです。カーフよりも高級素材として珍重されていますが、傷には弱いという欠点もあります。



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18:01
財布の素材:牛革
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今回本題は「財布の素材 Part.2」としまして、先日ご紹介した主な素材の中から「天然皮革」に絞込み、主要なものを更に掘り下げてご紹介したいと思います。

《牛革》
※雄牛(bull)、雌牛(cow)、去勢雄牛(ox)、未産牝牛(heifer)、仔牛(calf)
※一般に成牛革のように厚く重い革をハイド(hide)、仔牛革のように薄くて小さい軽い革をスキン(skin) と呼びます
■ハラコ「Unborn Calf」
「腹子」とも書き、文字通り産まれる前の胎児、又は産まれて直後の仔牛や子羊の毛革です。毛革を取るために母親の胎内から取り出すわけではなく、食肉用だったり、死産だったりした仔の皮を使用しているようですが、現在では必ずしもそうではなくポニーの毛革(胎児ではない)だったり他の革を代用していることが多いようです。その際は「ハラコ調」と明記されていると思います。柄はホルスタイン柄だけではなくゼブラ柄やヒョウ柄のようなアニマル柄がお馴染みですね。胎児・乳児の肌ですから革も毛並みも柔らかく非常に良質で、少数で原革も小さく高価な毛革です。
■カーフスキン「Calf Skin」
生後6ヶ月以内の子牛の皮をなめしたものです。繊維のきめが細かく柔軟性に優れているため牛革の中でもっとも上質とされています。豚革よりも取れるサイズは小さいです。
■キップスキン「Kip Skin」
生後6ヶ月〜2年くらいの牛の革です。厚みもあり、カーフについでキメ細かく上質な革で、大きさは豚革くらいです。リーガルで使用されている事で有名です。
■カルビンハイド「Calvin Hide」
生後2年以上の未産のメスの成牛の革で、キップスキンとステアハイドの中間の素材でカウよりも上質です。
■カウハイド「Cow Hide」
生後2年以上の出産経験のあるメスの成牛の革で、厚みがあり丈夫なのが特徴です。こちらもキップスキンとステアハイドの中間の素材で、きめが細かく滑らかで耐久性に優れています。
■ステアハイド「Steer Hide」
生後3〜6ヶ月以内に去勢したオスで2年以上になる22kg以上に育った成牛の革です。厚みが平均的で、耐久性に優れており加工しやすいため、最も良く使用されている革です。大きさは1頭で1畳よりやや大きいくらいです。
■ブルハイド「Bull Hide」
生後3年以上で去勢されていないオスの成牛の革です。繊維のキメが粗く、丈夫で厚い革なので主に靴底革等にに使われています。大きさは1頭で約2 畳分くらいのようです。



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