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Re:短編小説
火星人
[ID:gintama9524]
【学級崩壊のしかた】
「おぉぉぉんるぁあぁぁあああっ!!!!」
ギャルガッチョーーーッン
飽く迄も窓の割れた音である音は床に散らばる硝子の破片、共に教室外半径10m以上に大きく響いた。無論担任教師の悲鳴も教室にいる生徒の耳をつんざかんばかりにあげられる。
生徒の大半は教室の窓を素手で割った彼に
"あーやっぱりやったか"
と思うくらいのものでしかなかった。
担任になにかと目をつけられていたものだからいつかやるいつかやるとは思っていたが、それが今日と云う日になっただけだ。
血だらけ拳。喧嘩ではなく今しがたの窓ガラスによって切ったいくつもの切傷。
「なにやってるの!!!窓を割るなんて…私が責任をとらなければならないのよ?!!」
結局、これだ。
自分の価値しか考えていないこの教師の言うことを聞く義理などないから聞かなかった。聞かなかったから目をつけられた。そして問題児扱い…。
クラス40名いる内の保健委員2名が席を立ち彼に近付く。
「保健室行こうか」
「ん…そうだな」
「ちょっとあなた達!先生の話を聞いて…!!!」
バッと保健委員の平手が担任に向けられた。例をあげれば"待った"の形。
「保健室、行かせないと腕が壊死しますよ?――『あなたの性で』」
いいんですか?との問いに担任は黙り三人は教室を出ていった。
さらに四人が席を立つ。
学級委員、副委員、書記二人、声を揃え
「先生、教師である名誉のためだけの授業はもう諦めてください
僕らはついていく気はありません」
「窓を割った彼が、私たちの合図だったんですよ
気付いてましたか?」
彼ら彼女ら…いや、クラス全体すらも
「あなたを『良い教師』と思う生徒なんて一人もいなかったんですよ?」
43名は席を立つ。
それは次々と、ショックにぼーっと立つしかない教師の前を横切ってドアから廊下へと出ていった。
最後に学級委員が残り彼は去り際に、
「あ、あと
僕ら担任が変わるまで明日から学校来ませんから
その胸を校長先生にお伝えください」
では、とガラリと戸を閉め去っていった。
独りポツンと残るは自分の名誉のためのしあがるために生徒を育て上げていた教師。
次の日、本当に40名は来なかった。
教室の割れた窓ガラスの格子に取り敢えずと貼られた布が、パタパタと虚しく音を響かせた。
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だって大人が嫌いなんだもん♪←わけわからん
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