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Re:短編小説
火星人
[ID:gintama9524]
【ハリウッド映画?】
空が暗い、そんな日は大体良いことがないのだ。
それは最早古からの決まり事だと思ってもいいと彼は思っていた。
現に、今の時点で良いことは1つもない。悪いことなら数字でカウントするだけに留めるのであれば1つ、あった。
『人類滅亡』
「って何が1つだ!何が古からの決まり事だ!!!
そんなことを考えてる暇があンならアレを何とかする方法考えろやッ!!!」
ヴァチコンッと頭を強くはたかれた彼はヒリヒリと痛むそこを擦りながら「じゃあどうすればいいか言ったらどうにかなるのか」と至って冷静に、されど不機嫌そうに顔をしかめながらはたいた男に聞いた。
「お前はどうすれば地球がぶっ壊れねぇのか知ってんのか?」
アレを、と男が指を指すのは地球全体を覆わんとする黒い雲。気象庁によるとあれが地球を覆ったと同時に全体から雷が地球へと堕ちるらしい。そいなれば人類は皆仲良く上も下も無しに昇天だ。
『どこのハリウッド映画だ』と聞きたくなるような内容ではあるがどんなに現実逃避したって現状はかわってくれなかった。
「だから、あの中心?雲が増産されてる辺りに悪魔的な何かがいるんだって
もしくは悪霊でも可」
「ハリウッドの次は日本風ホラー映画か、京都奈良の妖怪大戦争か」
「妖怪も可とする」
「もういいわぁあああっ!」
ちゃぶ台があったら返していたであろうテンションで叫んで男は空を見上げる。
「もしそれが本当だったとして!お前は何か出来るんか?これを止めるハリウッドヒーロー…まぁアニメヒーローでもええわ、そんなことが高校時代に日陰の影のごとく薄かったお前に出来るんか?」
「親友にそれはないだろ、人類滅亡対策班さんよ」
「黙らんかぃっ!!俺は好きでなったとちゃうねん!
少しPCいじれるだけやないかい!!それをIQ何だかんだと騒ぎ立ておって…」
「IQ503は人間なのだろうか……」
「知るかっ!とにかく、お前があれの正体と自分がなんとか出来るからっちゅーから関係者以外立ち入り禁止のこんな近いところまで連れてきたってんに」
なんとかせいや、それが影が限りなく極薄であった彼の親友であるIQ503とふざけた人外男の言い分である。
「この際なんでもいいから」
「じゃあ宇宙から聖水でもぶちまけろ」
「じゃかぁしいわ!!出来るかんなん!!」
「…式紙を」
「現実範囲内で!」
人類滅亡まであと一時間
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