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Re:短編小説
卍
[ID:ayu1126]
「西瓜切ったよー」
「食べるー!」
「お姉ちゃん、塩とって、塩。」
「あー!でっかいのとられたああ!」
冷たい井戸水で冷やしておいた西瓜を切り分け、皿にのせて盆で運ぶ。
食べ盛り、遊び盛りのチビ達は、我先にと赤いその実にかじりついている。
妹は塩をかけ、従弟二人は両手に持って、実に旨そうに食べていた。
「西瓜好き?」
「「すきー!」」
「おねーちゃん、西瓜食べないの?」
「食べる食べる。」
幸せそうに西瓜を頬張る姿に癒されながら、私も一口西瓜をかじる。
しゃく、と音がし、甘い果肉が喉を滑り落ちた。
夏が来た。
そう感じた。
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