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Re:短編小説
ふぅこ
[ID:huxuko333]
夏は嫌いだ。
暑いしむしむしするし、蝉は煩いし、なんかやたら皆浮かれるし、とにかくもう、暑いし。
そんな風にぶちぶちと文句を言いながら団扇を仰いでいると、隣にいる少女は「でも」と言う。
「でも夏は、素麺が美味しいし、カキ氷が食べれるし、空が綺麗だし、お祭り楽しいし、海もプールもあるし、スイカも食べれるし、いっぱい楽しいことあるよ」
「…食いモンの話が多いな」
「あれ、そうかな」
ほんのり顔を赤くした彼女に、団扇で風を送ってやった。彼女髪がふわりと舞う。
夏は嫌いだ。
暑いしむしむしするし、蝉は煩いし、なんかやたら皆浮かれるし、とにかくもう、暑いし。
だけど。
彼女が俺の「嫌い」をひとつずつ拾い上げるから。
彼女の手でそれが「好き」にひとつずつ変わっていくから。
なんだか「嫌い」と「好き」で相殺されて、どうでもいいかと思えてくるんだ。
何かと文句を垂れがちな俺にとって、彼女は必要な存在のようで。
夏は嫌いだけど、彼女がいればまぁ、それでいいかな、なんて。
「なぁ」
「んー?」
「祭り、行こっか」
答えはもちろん、聞くまでも無い。
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お粗末さまです。精進せねばと切に思いました笑
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