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Re:短編小説
アキラ
[ID:horio691]
彼の匂いがする。甘いミントの様な鼻につく匂い。けれど、其が嫌だと感じたことは無い。
「…煙草、嫌いなんじゃなかったの?」
「んー?」
伏せられた瞼からはお前の話なんてどうでも良いんだと伝わってくる、気がする。
柔らかな桃色の、けれど、少し乾燥した唇が、何かの葉の入った紙切れを挟む。
乾燥した其を見るだけでリップか何かを着けてやりたくなった。
真横で私に見向きもせず甘いミントの息を吐き出す彼は、この真夏日にスーツなんてものを拵えていて。
「……俺もたまには、休憩したいんだよね」
そう偉そうに言うけれど、彼が合間を縫ってはソファに腰を掛けるのを知っているから、何も返す言葉が見付からない。
いつも休憩を取っているだろう、何を今更。
そんなことを、言いたくなった。
けれど煙と一緒に吐き出される甘いミントに包まれると何も言えなくなって、このままずっと、と、考える私がいる。
目を醒ませば、ミントの香りは無くなってしまうのに。
───
なんだこれ。私も久々に文章練習です´`
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